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秋田銀行女子バスケットボール部

秋田銀行女子バスケットボール部キャプテン
#18阿部泉美選手インタビュー

秋田銀行女子バスケットボール部「RED ARROWS」
底抜けに明るいキャプテン

その日のあきぎん体育館には秋田銀行女子バスケットボール部「RED ARROWS(レッドアローズ)」の全部員10名が集まっていた。2チームに分かれて行われる5対5の練習は実戦さながらに厳しく、選手たちは皆真剣な顔で汗を流し、それぞれのプレーの精度を高めている。
レッドアローズでキャプテンを務めるのは宮城県出身の阿部選手。銀行員として働きながら、バスケ選手として活躍している。ハードな練習を終えた直後にも関わらず、笑顔を絶やさず溌剌とインタビューに答えてくれた阿部キャプテンの人物像に迫る。

銀行員とバスケ選手を両立する日常生活
朝8時30分から夕方5時まで銀行員として働き、その後6時から夜の9時頃までレッドアローズの練習をしています。以前は夜10時頃までありました。
練習休みは平日と休日に1日ずつ。平日の練習休みの日は、銀行業務が終わってからいかに早く家に帰るか!(笑)帰宅後は、動画配信サイトの映画やドラマを見てゆっくりしています。休日は、外出が好きなのでラーメンを食べに行ったり遠出したり。疲れている時に煮干しラーメンの濃いのを食べるとめっちゃ沁みます(笑)

バスケットボールとの出会い
小学校1年生の夏休みに友達とバスケ祭りに参加したのがきっかけです。私のお姉ちゃんもバスケをしていたので「どうしてもお姉ちゃんに勝ちたい!お姉ちゃんを抜かして自分がお姉ちゃんになりたい!」という気持ちがあって。
実際にボールを触るとリングに入れるのが難しくて、どうやったらシュート決められるんだろうと悔しくて。お姉ちゃんに勝つためにはシュートを決めなければならない!よし、バスケやろう!という感じでした(笑)

コートネームの由来と自分のプレーについて
私のコートネームの「リヅ」は「RIZE」からきていて、上昇していく選手になってほしいという意味を先輩に込めてもらいました。
ポジションはフォワードで、自分はボールをもらったらリングにアタックします。最初から3ポイントを打つんじゃなくて、まずドライブする選手だと思われているんじゃないかな。
苦手なプレーはディフェンスです。ラリーが続く大事な場面で「ディフェンスしろ!」ってすごく言われます。大人になってこれは、ちょっとやばいですよね(笑)

キャプテンとしての思い
秋田銀行レッドアローズというチームは、勤務先や地域の皆様の支えがあるからこそ活動できているので、そこは感謝しながら活動しています。結果を出さないと報道してもらえる機会などが減り、活躍している姿も見てもらえないので、勝つことによって恩返ししたいです。
毎日の練習の中では、試合に勝つためとは言えキツいと感じる時もあります。けどそこには、試合の時にキツい思いをするんじゃなくて、練習の時にキツい思いをして試合の時に楽に持っていけるようにという清美さん(HC)のメッセージがあると思う。キャプテンとして、プレーでチームを引っ張っていければと思っています。

8月に岩手県で行われた東北総合体育大会
東北総合体育大会では、レッドアローズは山形銀行に敗れて準優勝でした。山形銀行に勝つために準備してきたのですけど、結果として最後ブザービーターで決められて1ゴール差で負けてしまった。試合の展開としては最後まで接戦だったけれど、お互いに1日2試合というタフな状況の時に、どう気持ちを出せるかという試合で最後の最後でリバウンドが取れなくて相手に決められた。重要な場面で気持ちの部分が足りなかったと思います。
※ 取材後の9/17、レッドアローズは皇后杯1次ラウンドで山形銀行と対戦し78対75で勝利。2023/11/25、皇后杯2次ラウンドに進んだ

10月に始まるかごしま国体
1回戦で対戦する福井県は簡単に勝てる相手じゃありません。私たちの課題である「40分間、自分たちのバスケットを続けること」。それができれば勝てると思っていますが、練習ではまだ集中力が途切れることもあります。課題を完全に解決できたとは言えませんが、国体で優勝できるよう頑張りたいと思います。

秋田銀行女子バスケットボール部
全部員10名がキャプテンの一声で集まる
秋田銀行女子バスケットボール部
秋田銀行女子バスケットボール部
RED ARROWS キャプテン

阿部泉美
Izumi Abe
1999年1月8日生まれ
宮城県仙台市出身 / 167cm
コートネーム / リヅ
出身校 / 東京医療保健大学