「秋田にはこんなに夢中になれるものがあるんだ!っていう熱狂的な感じが、すごく素敵だなと思いましたね」
秋田ノーザンハピネッツの会場に初めて訪れた時の印象をそんな風に語ってくれたのは、試合会場でアシスタントMCを務めている森川のどかさん。
MCを始めたのは3年前。「喋り」の仕事をするのはそれが初めてだった。ファッションショーへの出演などモデルの仕事をメインとしていたが、喋りの仕事にも元々興味は持っていたという。
「やってみたいという思いはあったので、良い機会をいただいたと思っています。教えていただきながら、仕事を通して成長させてもらっています」
小学・中学はバレーボール部に所属し、高校時代は野球部のマネージャーを務めるなど大のスポーツ好きだった森川さんだが、バスケットの経験はなかった。
「ハピネッツは知っていたんですが、実は、バスケのルールも最初は分からなくて」
バスケットについてはアシスタントMCを始めてから一から勉強したという。当初は難しいと感じる部分も少なくなかったようだ。
「試合から目を離さず、常に気を張って集中するのは大変で、特に最初の頃は試合を楽しむ余裕はなかった気がします。今は気持ちに少しゆとりが出てきて、みんなと一緒に楽しみつつ仕事ができていますね」
経験を重ね、気持ちにも余裕の出た今、MCという仕事にはどんな思いで取り組んでいるのだろうか。
「立場上、ファールなどの事実は両チーム平等に淡々と言っているんですけど、心の中ではいつも、ハピネッツに勝ってほしい!と思いながらお仕事をしています(笑) ハピネッツが優勢の時に嬉しい感情を声に出すことはできないけど、心の中ではブースターの方々と一緒に応援しています」
アシスタントMCとしてハピネッツを支える森川さんの背景や今の心情を思いながら試合を観戦してみるのも楽しいかも知れない。バスケットのルールが分からないというバスケ初心者の方も心配はいらない。ルールは、森川さんがきちんと伝えてくれる。