1. HOME
  2. プロ・実業団・クラブチーム
  3. 北都銀行バドミントン部 No.10曽根夏姫選手インタビュー
プロ・実業団・クラブチーム
北都銀行バドミントン部

北都銀行バドミントン部
No.10曽根夏姫選手インタビュー

北都銀行に移籍してからのことや、バドミントンへの思いを伺う

「案外おしゃべり好きなんです」と銀行の制服姿で微笑む様子は、厳しい試合を勝ち抜く強靭なトップアスリートというこちらの勝手な思い込みを良い意味で解き放ってくれた。「辞めたいと思ったことはない」というほどのバドミントンへの愛。北都銀行に移籍してからの思いや、秋田での生活について語ってもらった。

北都銀行バドミントン部

日常の中のバドミントン

バドミントンとの出会いは、ある日突然に訪れた。「行くよー!」と母親に誘われて行ったバドミントンスクール。疑問にも不快にも思わずに受け入れていたと曽根選手は笑って振り返る。母も2歳上の兄もバドミントンをやっていたため違和感が無かったというから、気がついた時にはバドミントンが生活に組み込まれていた感じだろうか。

北都銀行バドミントン部

ひとりで考え込むより、人と話すように

幼い頃からバドミントン一色の生活をしてきた曽根選手だが、自身のバドミントンへの取り組み方には近年変化もあるようだ。
普段は考え込むタイプだと自認していて、悪いゾーンに入らないように気をつけているという。特に以前は、自分の中だけで思い悩むことが多く、考えすぎると抜け出せなくなる時もあったそうだ。しかし今は、誰かに話してみるように変化したという。
きっかけは秋田に来てから初めての団体戦。これまでになく緊張していて、うまくいかなかった。その反省から翌日は集中方法を変更。今まではイヤホンで音楽を聴き自分の中に入り込んでいたが、チームメイトと話す真逆の方法に変えてみたところ、緊張感を解き放つことができたという。失敗からの切り替えの早さはさすがトップアスリートだと感嘆せずにはいられない。
現在、チームメンバーのほとんどが同じアパートに住んでいる。寮で一緒に食事を摂ることも多い今の生活は、学生時代の寮生活のようで楽しいと笑う。そんな環境も一因となり「人に頼ることを覚えました」と自身で分析するその姿には、頼もしさも垣間見える。
「がむしゃらに頑張れば良かった1•2年目と異なり、チーム内での年齢も上になってきて、自分にできることを主体的に考えるようになった」と振り返る。先輩の姿から学ぶことは多く、チーム内での立ち位置を考えると同時に、自分のプレーも客観的に見るようになってきたそうだ。

北都銀行バドミントン部

発見が楽しいカフェ巡り

行動するまでに時間がかかるけど、やると決めたら早い方かも、と曽根選手。
週に1度の休日には、思い立ったらドライブに行くこともあるそうだ。「秋田県って実はおしゃれなカフェが多いと思うんです!」と嬉しそうに話す姿には、思わずこちらも嬉しくなる。以前住んでいた東京と比較してしまえば娯楽施設は少ないと感じるものの「実はこんなところに!」という発見が楽しいと、秋田ライフを楽しんでいるという。「貯金して車を買い替えたいんです」なんて話す曽根選手の可愛らしさは、試合会場ではわからない魅力のひとつだ。縁あって秋田に来てくれたことはもちろん、秋田での生活を大いに楽しんでくれる姿勢に嬉しくなる秋田県民は多いことだろう。
次なる目標は大曲の花火大会に行くことだそうだ。その日はどうかお仕事を入れぬよう、勝手ながら関係者各位にはぜひお願いしたいものだ。

北都銀行バドミントン部

『辞めるまで見つからないかも』

最後に今後の目標を訊ねると、「チームの目標は団体戦で優勝すること。そして個人としては、日本代表になり先輩のように世界で活躍したい」と真っ直ぐな瞳で語ってくれた。
その強いバドミントン愛はどこからくるのか気になるところだが、「生きがいのようになっていて、具体的にどこが好きなのか、中学生の時から答えられてない」というからまたおもしろい。
バドミントンの何が好きなのかは「辞めるまで見つからないかも」と無邪気な笑顔を見せる。他のスポーツ選手とも話してみたいと目を輝かせるその様子は、競技選手の枠を超えた活躍にも期待したくなる。
今はまだ心の奥底にある想いが、いつか湧き出る想いに変わるのか。曽根選手の今後に目が離せない。

北都銀行バドミントン部
北都銀行バドミントン部
北都銀行バドミントン部 NO.10
曽根夏姫
Natsuki Sone
1998年7月1日生 / 160cm / A型 / 青森県出身
経歴 / 青森山田高校・ヨネックス・北都銀行
ニックネーム / そねちゃん、そねこ
2018年オーストリアICダブルス2位
2019年大阪ICダブルス優勝、モルディブICダブルス優勝
北都銀行バドミントン部小松選手 試合
バドミントン選手として15年競技に打ち込んできた小松選手。これまでの競技人生や今シーズンへの思いを伺う。
2023.12.20