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プロ・実業団・クラブチーム
秋田ノーザンブレッツ橋本選手インタビュー

現役選手が屋内人工芝グラウンドを開設
秋田ノーザンブレッツ橋本選手インタビュー

屋内人工芝グラウンドを開設した思いとは?

2025年5月5日、秋田市新屋地区に「屋内人工芝グラウンド YU-EN PARK(ユーエンパーク)」がオープンした。開設したのは秋田ノーザンブレッツの現役プレイヤーである橋本憲選手。
「子どもたちの冬のスポーツ環境を良くしたい」
そんな思いから開設にチャレンジしたという橋本選手に、お話を伺った。
インタビュアー 北川 楓夏

インタビューの様子は動画でも見ることができる。ぜひそちらでも橋本選手の思いをチェックしてみてほしい。

秋田ノーザンブレッツ橋本選手インタビュー

ーーーラグビーを始めたのはいつですか?
ラグビーは小学校3年生から始めました。
家族にラグビーをやっている人はいなかったんですが、小学生のときの僕は本当に体が小さくて、体重も軽くて、弱々しかったんです。
父親から「体を当てるスポーツをやってほしい」と言われ、ラグビーと柔道という選択肢を出されたので、ラグビーを選びました。

ーーー千葉県の専修大学松戸高校のご出身ですが、ラグビー部が強いチームだったんですか?
専大松戸高のラグビー部は、千葉県では毎年2位みたいなチームでした。
県大会の決勝までは行けるけど、強敵の流通経大柏高校がいつも1位でしたね。

ーーー明治学院大学を卒業後、秋田ノーザンブレッツを選ぶのは勇気がいる決断でしたか?
相当迷いましたね。友達や知り合いが誰もいなければ、もちろん親族もいないですし。そもそも東北に来たことがなかったので。
でも一度競技から離れてしまったら、このレベルでラグビーをするのはかなり難しいことだと当時は思ったので、「やるだけやってみよう」っていう気持ちで秋田に来ることを決断しました。

ーーーチームに加入したばかりの頃はどうでしたか?
すごく楽しかったです。秋田ノーザンブレッツでラグビーをやるのはもちろん、自然で遊ぶのが好きなので、冬はスノーボードに行ったり、チームの仲間たちといろんなところに遊びに行くことがすごく楽しかったっていう記憶があります。
その次の年からコロナ禍になったので、あんまり動けなくなったっていうのもありますけど。

ーーー秋田に来て、大変なことはありましたか?
それこそ秋田に来た最初の頃は、やっぱり方言がわからなかったですね。
今はもう大丈夫です。耳が慣れたので、だいたい聞き取れます。

ーーーいいですね。徐々に秋田県民になってきていますね。
そうですね、まだしゃべることは出来ないですけど。

秋田ノーザンブレッツ橋本選手インタビュー

ーーーこれからも秋田で活動を続けていく予定ですか?
秋田の人と結婚もしましたし、秋田が大好きなので、永住するつもりで活動しています。
とても居心地がいいですし、秋田での生活はすごく快適だと思っています。
満員電車に乗って通勤する自信とか、僕は全くないですね。
秋田に来て、ゆっくりする生活が本当に合っているなと感じました。

ーーー秋田ノーザンブレッツでラグビーをしていて幸せを感じる瞬間は?
遠征に行っている時です。
チーム一丸になって遠征に行った時に、みんなが一気にまとまる感覚があって、僕はすごく楽しいと感じています。

ーーー秋田ノーザンブレッツの選手はそれぞれ別の仕事に就かれていて、練習も全員揃うことがなかなか難しい中で、気持ちを同じように高めていくことは大変ですか?
そうですね。そこは永遠の課題です。
ラグビートップリーグのチームも同じですが、その課題はクリアしていかなきゃいけないですね。

ーーー橋本選手から見て、秋田の子供たちのラグビー環境はどう思いますか?
冬はやっぱり積雪もありますし、思いっきりラグビーが出来ていないような印象を受けます。
僕は普段、小学生の指導もしているんですが、小学生の子たちもそういう風に言うんですね。やっぱり冬は寒いとか、冷たいとか。外でも出来なくはないですけどきつい。
多分野球もサッカーも、屋外スポーツ全部に共通する課題だなと思います。

ーーーそんな子どもたちのためにオープンしたのが『YU-EN PARK』なんですね。屋内人工芝グラウンドということですが、詳しく教えてください。
ロングパイル人工芝といって柔らかい人工芝を敷いて、冬でも裸足で走り回れるような環境の施設を作りました。秋田市では初です。
人工芝の質もリーグのチームが練習グラウンドで採用しているような「ハイブリッドターフ」といういい人工芝を使用しているので、本当にスポーツをする上でも最高の環境かなと。

屋内人工芝グラウンド YU-EN PARK
屋内人工芝グラウンド YU-EN PARK
屋内人工芝グラウンド YU-EN PARK
屋内人工芝グラウンド YU-EN PARK

ーーーラグビーに限らず使用できそうですね。
ラグビーに限らず、サッカーとか野球とか、場合によってはグラウンドゴルフとかの練習、ゲートボールもできるかなと思っています。

ーーー利用したい時はどのように手続きするのですか?
ホームページがあるので、そこから予約していただくことができます。
https://www.yu-en-park.com

ーーーこの施設を開設しようと思ったのはいつ頃ですか?
だいたい2年ぐらい前から開設に向けて考え始めました。
僕は「ハシケンラグビー教室」という、秋田の子どもたちを対象にしたラグビー教室をやっているんですが、冬になるといろんな屋内施設をみんなが使うので、なかなか体育館が使えない。空いている体育館が見つかったとしても、「ラグビーは危ないから使えません」と言われてしまったりして、活動する場所が全然なかったんです。ほかのサッカー、野球、ラグビーチームなど、他の屋外スポーツのみんなはどうしてるのかなと疑問にも思いました。
そんな環境が整っていない現状に対して、「じゃあ、無いなら作ればいいのかな」と思ったのが、開設を決意したきっかけです。

ーーーすごい行動力ですね!「YU-EN PARK」に改装される前、もともとは倉庫だったとか?
はい、企業の倉庫兼オフィスとして使われていた建物を改装しました。
壁を全面張り替えて、見た目はかなりきれいになりました。2階は休憩スペースですね。
親御さんが上から、子どもたちのスポーツする様子を見ながら休めるスペースになっています。

ーーー施設をオープンするにあたって大変だったことは?
一番大変だったのは場所探しですね。
新しく建てるのか、どこかを改築するのかなど、いろんな方法を探りながら考えて、いろんな人に聞きながらを繰り返して、ようやくここにたどり着いたというような感じです。

ーーープレイヤーとしてや指導者として、橋本選手の今年の目標を教えてください。
プレイヤーとしては、去年は残念ながら2部リーグに落ちてしまったので、今年はそのリーグを全勝して1部リーグに返り咲くのが目標で、それに向けて今頑張っています。新入部員も入り、雰囲気良くやっていると思います。
指導者としても、秋田の子どもたちのためラグビーを発展させ盛り上げていきたいなと思います。
冬季にも快適に練習ができる施設も作りましたので、秋田でいろんなスポーツをやっている方々にぜひ使っていただいて、ラグビーだけじゃなく、たくさんのスポーツの発展に貢献したいと考えております。

秋田ノーザンブレッツ橋本選手インタビュー
秋田ノーザンブレッツ橋本選手インタビュー
Ken Hashimoto
橋本 憲
1997年01月31日生まれ
千葉県出身
175cm / 84kg
SO / FB
経歴 / 明治学院大学
屋内人工芝グラウンド YU-EN PARK
屋内人工芝グラウンド
YU-EN PARK [ユーエンパーク]

〒010-1654秋田県秋田市浜田字元中村280-42(専用駐車場あり:15台)
営業時間 / 9:00~21:00
施設用途 / サッカー、ラグビー、野球などの屋外スポーツの練習場(試合は不可)・幼児、高齢者の運動の場・地域交流イベントの開催 など
お問い合わせ・予約はWEBサイト専用フォームより
https://www.yu-en-park.com
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