秋田ノーザンハピネッツ
熊谷航選手インタビュー

2025.06.15

秋田ノーザンハピネッツでの選手生活とは

熊谷選手のプロバスケットボール選手としてのキャリアの始まりは2018年。シーホース三河の特別指定選手としてＢリーグデビューを果たし、2019‐20シーズンには新人ベスト5に選ばれた。
秋田ノーザンハピネッツでプレーするのは2024-25シーズンで2年目。主柱となっていた選手の移籍など変化の大きかったシーズンについての感想や、チームメイトとの関係、2026年に開幕の迫るＢプレミアについての現在の気持ちなど、様々なお話を伺った。
インタビュアー北川楓夏
（2025-26シーズンは長崎ヴェルカへ移籍）

インタビューの様子は動画でも見ることができる。ぜひそちらでも熊谷選手の魅力をチェックしてみてほしい。

熊谷選手インタビュー動画

ーーー当時はどんな練習をしていましたか？
家の外にあるリングでずっとシュートを打ってましたね。
ボールをビニール袋に入れて縛ってドリブルをすると動きが不規則になるので、そういう練習もしてました。他にも手袋や軍手をつけたりして。
家にNBAの試合のビデオがあったので、小学校高学年くらいからはそれを見て真似したり。親から『練習しろ』と言われたこともなくて、バスケはもう本当に自分がただただ好きでやってました。

ーーー秋田ノーザンハピネッツに加入して2年目となる2024-25シーズンはどうでしたか？
より責任感が増したと言うか、いろんな部分で考えることの多いシーズンでした。
メンバーも若くなりましたし、30代はシゲさん（田口成浩選手）とタクさん（中山拓哉選手）の2人しかいない。
そういった意味では、自分ももっとリーダーシップをとっていかないといけないなっていう感覚の中でシーズンを過ごしました。

ーーー前田顕蔵ヘッドコーチからはどんなことを期待されていると感じますか？また、アドバイスなどは？
例えばスコアリングをするべきなのか、もう少しコントロールをするべきなのかとか、ある程度は任されてはいるとは思っていて、その中でこうシュートセレクションについては言われる時もあります。
あとは、ディフェンスに関してはやっぱり秋田はアグレッシブなので、そこの部分では言われますね。

ーーーチームとして編成が大きく変わった今季でしたが、どんな変化を感じましたか？
外国籍選手も２人変わりましたし、チームのスタイルが変わった部分はあったので、最初の何ヶ月かはやりづらさもありました。ですが、徐々に噛み合ってオフェンスのレパートリーは増えてきたと思います。得点もシーズン終盤は上がっていたんですけど、どうしてもクロスゲームで負けてしまう。クロージングの最後の5分が自分の課題でもありますし、チームに求められている部分でもあるので、残り5分という時間にチームとしてどう守っていくかという共通認識が必要だと思います。
テンポ良くバスケが出来ている時は、どんなチームとも接戦できていたので、そこは良いところでした。

ーーー2024-25シーズンは中山選手と2名体制で副キャプテンを務められましたが、副キャプテンとしてはどうでしたか？
他の人に聞いてみないと分からないですけれど上々じゃないですか（笑）
コート内外問わず、自分はそこまで口数多く言うタイプではないんですが「ここは言った方がいいな」と思う場面では発信するようにしました。これは去年はなかったことでした。先輩にも「そこはこう動いて欲しい」と思うことがあれば伝えました。コートに入れば年齢は本当に関係ないので。

ーーー仲が良い選手は？
シゲさんとは結構仲がいいです。ツバサ（栗原翼選手）もそうですね。年齢が近くて、共通の友人もいるので。
後輩たちとも、リフレッシュの一環で移動中にゲームをして盛り上がったりしてます。
休みの日にはたまに、先輩後輩の何人かと一緒にご飯を食べに行ったりもします。美味しいものを食べながら、普段言えないようなところも言えたりするので、そういう時間も大事かなと思っています。

ーーー2026年からBプレミアがスタートし、サラリーキャップ制度、ロスターオンザコート、ドラフト制度など、新たな制度が出てきますが、選手としてはどのように感じていますか？
正直、予想できないですね。
どうなるかわからないワクワク感と、不安も少なからずあります。自分のアピールできる部分というのがもっとシビアに判断されるようになっていくとは思う。選手にとっても勝負の年。若い世代でも良い選手がどんどん入ってきてますし、外国籍選手のレベルもすごく上がっています。そういう選手たちに「負けないように頑張ろう」と思いますし、競争できるのが楽しみでもあります。