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- 秋田ノーザンハピネッツ #17中山選手インタビュー
2017年2月、東海大学4年次に特別指定選手(プロ契約)として入団して以来、秋田ノーザンハピネッツで活躍し続けている中山選手。在籍9年目のシーズンとなる2024-25シーズンは副キャプテンとしてチームを支えることとなった。中山選手が今季も秋田でのプレーを選んだ理由、現在のプレースタイルについて、今シーズンへの思いなどを伺った。
インタビューの様子は動画でも見ることができる。下記リンクからぜひチェックしてみてほしい。
ーーー9年目のシーズン契約、他のチームからもオファーがあった中で合意した理由は?
色々ありますけど、やっぱり秋田の皆さんが僕をすごく必要としてくれているのは大きいです。
チャンピオンシップに出てからなかなかそこに戻れず、僕自身チームに対してまだできていないことがあるという思いや、このチームでまだ成し遂げたいということもあったので、秋田で頑張りたいと思いました。
ーーーやっぱりチャンピオンシップでやり残したものは心に残っていますよね。
残っていますし、毎シーズン、レギュラーシーズンが終わってチャンピオンシップがある中で、元チームメイトや同期が試合をしているのを見ると、ものすごく悔しい思いが湧いてくる。
毎年行けるチャンスはあると思っていたので、歯がゆい部分もあったんですけど、本当にもう一回チャンピオンシップで試合をしたいという思いが強かったですね。
ーーーブースターさんの声を実感した瞬間は?
挨拶回りでいろんな企業に伺った時、そこにいらっしゃったブースターさんの「残ってくれるよね」という言葉だったり。会社やチームスタッフにしても、そういう想いがすごく感じられたのは大きかったと思います。僕が秋田でもう一回やりたいなって思った理由のひとつです。
ーーー小さい頃からの激しいプレイスタイルでこれまでに小指を10回以上骨折した経験があるとWikipediaに載っていましたが本当ですか?
それは嘘です。いや、本当に指の骨折とかありましたし、骨折の回数は多かったですけど、小指を10回ってヤバくないですか?!
ただ、右手首が折れている中で試合に出たりとかは実際にあったので、結構怪我の多い選手生活ではあるかも。
ーーー中山選手のタフなプレイスタイルが確立したのはいつ頃ですか?
B2の時にペップHCが来て「外国籍選手にお前がつくんだ。ミスマッチじゃない。お前なら守れる」という感じで言われたのが大きかったですね。
ただ、僕のプレイスタイルは小さい頃からあまり変わっていないと思っています。ポジションも、今も昔も「ここだ!」というのがないというか…。
ーーーポジションは全部出来ますよね。
どうですかね。大学生の時に「このチームで自分が試合に出るためにはどうするべきか」を考えさせられたので、それが今でも活きているのかなというのはあります。
大学時代のHCが24時間ルールというのを掲げていて、「その日が過ぎたら勝っても負けても次のことを」と言われていて、これからも試合はずっと続いて時間も過ぎていく中で、そこに捉われてしまったらもう追いつけないというか。
常に前を向いてという考え方は、今でも本当に活きていると思いますね。
ーーーそこに中山選手のメンタルの強さの土台があるということですか。
メンタルの強さは自分では分からないですけど、母が強い人間なので、多分そこの強さをめちゃくちゃもらってます。
ーーーお母さんはどんな感じの方ですか?
めちゃめちゃ強い人です。ミニバスの時も、試合中に骨折して、その時は折れているかわからなかったんですけど、左手で試合していたら右手を使えと怒るようなお母さんだったので。
ーーー結構熱血ですね。
そうですね。小指を骨折したら「小指を使わなくてもできるだろう」みたいに、小さい頃からそうやって教えられてきたので。
ーーーそこからもうタフの精神を。
多分僕よりお母さんがタフですね。
ーーーお父さんはどんな方ですか?
お父さんはどちらかと言うと寡黙で優しいタイプです。
なのでお母さんのあの感じがなかったら、僕、プロにはなってないかもしれないなと思います。
ーーー昨シーズンとチームメンバーが変わりましたね。
フルさんや、ヤス、ノボルなど、長年一緒にやってきた選手たちが移籍をしてしまって、本当にチームとしては新しく変われるシーズンで、結果も出さなきゃいけないと思っています。
昨シーズンとはまた違うバスケットになるだろうと思っていて。いろんなことをできる選手が入ってきたので、チームのオフェンスのテンポや激しさは昨シーズンより速くなると思いますし、ディフェンスはよりアグレッシブにやっていけるのではないかと思います。
ーーー今シーズンのキャプテンは田口選手。副キャプテンは中山選手と熊谷選手の2名体制ですね。
キャプテンだから、副キャプテンだからとかではなく、チーム全員がチームに対してプラスになるようなことだったら言わなきゃいけないと思っています。
シゲさんがキャプテンだから言わなきゃいけないというよりは、シゲさんが思うことがあれば言うべきだし、僕が思うことがあれば言うべきだし、チームが良くなるために、自分が考えていることを言い合えるチームになっていければなと思いますね。
ーーー今の段階では、みんなで意見を言い合えるような環境になっていますか?
やっぱり年齢が下の選手が話す機会はまだまだ少なく、僕たちから「どう思うか」を聞くようにはしています。
チームが良くなるための自己犠牲は必要ですし、チームのために意見を言うのも仕事だと思うので、各々が責任を持ってやっていかなきゃなと思っています。
ーーー今シーズン、中山選手の個人としての目標は?
チーム内の日本人選手の中では年齢的に僕が上から2番目で、30代はシゲさんと僕しかいない。
チームが若くなっているので、チームが崩れそうになった時に、安定させられるように今シーズンはやっていきたいと思います。
ーーー最後に、今シーズンの意気込みをお願いします。
今シーズン、本当に結果を残さなきゃいけないなっていうのは僕自身すごく感じているので。チームとしても38勝以上を目指そうとなっている中で、やっぱり皆さんの力が必要になってきますし。
本当に日本で一番熱い会場を感じていたので、それを上回るような皆さんの応援と、それを引き出せるようなプレーを僕たちがしますので。今シーズン60試合一緒に戦ってください。よろしくお願いします。