「The Factory(ファクトリー)」は秋田市東通にあるパフォーマンスジム。
秋田の老若男女の日常に豊かさを生み出すことや、秋田から日本および世界で活躍できる人の輩出を目指して名づけられた。
そんなThe Factoryを運営し、パフォーマンスコーチを務めているのが田原さん。
埼玉県の私立高校を卒業後、最も興味のあったスポーツトレーニングを学ぶため、その文化が一番発展しているアメリカ合衆国の大学へ進学。19歳から35歳までの16年間をアメリカで過ごす。
ネブラスカのバスケの強豪クレイトン大学で日本人のストレングスコーチにお世話になった後、ボストンでは日本でも有名なストレングスコーチが経営しているジムや、シカゴ・ブルズでもインターンを経験。
1年の間に2、3度引っ越しをして、アメリカを半分横断するほどだった。最後の6年間はキャンベル大学でフルタイムのストレングスコーチとして働いた。
日本への帰国を決めてからは、仕事を探すため大学の先輩でもあった現秋田ノーザンハピネッツHC前田顕蔵氏に相談。
ちょうどHCに就任のタイミングだった前田氏に「ぜひストレングスコーチに」と誘われ、秋田ノーザンハピネッツへ。2019年から3年間チームスタッフとして勤めた。
チームを離れた後、ボストンで経験したジムを日本に持ってきたら面白そうだと感じ、水野社長に相談。
しかし、ジムだけでの経営は難しいことから、ピラティスの会社と組み、秋田の人々の健康面をサポートする形でスタートした。
「トレーニングというとボディビルダーのような人の姿を想像するけれど、一般の方は身体機能を維持し、多少筋力をつける程度でいい。動かし続けることで健康面や精神面で良いことがたくさんある」と田原さん。
「体を動かし鍛えることで、健康かつアクティブに、自分の好きなことをする時間が増えると思っています。ここでトレーニングをして、身体バランスや筋力を維持すれば、転んで怪我するようなことも少なくなる。普段の生活の充実度が増すと思っています」
アメリカで働いていた時の上司の「お前は周りをポジティブにする」という言葉が心に残っているのだと言う。
「そのポジティブさを、ジムで接する多くの人に与えていきたいですね。筋トレやトレーニングで体を動かすことを通して、多くの人に人生が豊かになるようなポジティブな影響を与えることができたら僕は満足です」
[ 主な経歴 ]
秋田ノーザンハピネッツ ストレングス&コンディショニングコーチ
キャンベル大学 アソシエイトディレクター
シカゴ・ブルズ
マイク・ボイル ストレングス&コンディショニング